WiMAXとWiFiを比較!速度・料金・通信量・速度制限は?
インターネット通信は、電話回線を使用するダイヤルアップ接続から始まり、次に同じく電話回線を使用して高速通信できるADSLが普及し、その後は光接続が一般的な通信方法となりました。
現在でも、光通信が主流です。
しかし、この光通信には自宅でも大掛かりな工事が必要というデメリットが存在します。
「工事してまで速さにこだわらない」「工事業者が自宅に来るのが嫌だ!」などの理由により、光回線を利用することを躊躇っている人も多いことでしょう。
そんな状況で登場したのがWiMAX(ワイマックス)とWiFi(ワイファイ)で、工事不要で高速無線通信できることが注目され、急速に利用者を増やしつつある状況です。
特に、コロナ禍の中のリモートワークにおいては、WiMAXとWiFiは欠かせません。
そこで、WiMAXとWiFiが何なのかを説明し、それぞれのメリット・デメリットを紹介いたします。
ぜひ、参考にしてください。
WiMAXとWiFiの違い
WiMAXもWiFiも無線通信技術のひとつです。
基地局とWiMAXルーター・WiFiルーターが無線通信をし、それらルーターとスマホ・タブレット・パソコンが無線通信または有線通信することでインターネットを利用できます。
WiMAXルーター・WiFiルーター共に、スマホのような持ち運べるタイプのルーターと据え置きタイプのルーターがあります。
これらの説明を読んで、「WiMAXもWiFiも一緒でしょ!」と思った方は多いことでしょう。
しかし、全くの別物です。
何が違うかと言うと、WiMAXとWiFiは通信方式が違います。
WiMAXはWAN(Wide Area Network:ワイドエリアネットワーク)を利用しており、少ない基地局との間を強力な電波で送受信しています。
WiMAXは、テレビやラジオのネットワーク網をイメージすると分かりやすいでしょう。
ちなみに、WiMAXを提供しているのはUQ WiMAXただ一社であり、他の会社はUQ WiMAXと契約して代理販売しています。
一方、WiFiはLAN(Local Area Network:ローカルエリアネットワーク)を利用しており、電波が弱いので狭い地域でしか利用できませんが、その分基地局を増やすことで、広い範囲をカバーしています。
あちらこちらに基地局を作って広範囲をカバーしている携帯電話のネットワーク網をイメージすると分かりやすいでしょう。
一見すると同じようなネット回線ですが、WiMAXとWiFiには上記のような違いがあり、それによってメリット・デメリットが存在しているのです。
WiMAXのメリット・デメリット
WiMAXのメリット
- 工事不要
- 設定が簡単
- 利用開始時の月額利用料金割引がWiFiよりも良い
- 通信速度がWiFiよりも速い
- 複数のデバイス(スマホ・タブレット・パソコン)で同時接続できる
- USBケーブルやLANケーブルで有線接続できる
WiMAXのデメリット
- WiFiよりも月額数百円高いことが多い
- データ通信量が3日間で10GBを超えると、翌日の通信速度が概ね1Mbpsに制限される
- 田舎や山中など辺鄙な場所で通信できないことがある
WiMAXの一番の問題点は、どこの会社で契約しても必ず通信量が設定されていることです。
3日間10GBは、普通にインターネットサーフィンしているだけなら十分な通信量ですが、「一日中インターネットにつなぎっぱなし」「オンラインゲームを長時間する」「映画を観る」「重いデーターを頻繁にダウンロードする」などをすると、あっという間にオーバーします。
そして、通信制限された1Mbpsは、一般的なウェブサイトもユーチューブ動画も観られますが、表示までに時間が掛かってストレスを感じます。
したがって、契約前から3日間10GBを超えることが明らかな人は、通信量無制限のWiFiを利用した方が良いでしょう。
あと、「田舎や山中など辺鄙な場所で通信できないことがある」というデメリットですが、WiMAXの方が電波は強くて広範囲に及ぶものの、それには限界があり、結果、辺鄙な場所でWiMAXを使えないことが多いという意味です。
その反面、WiFiは辺鄙な場所にも基地局があるので、使える可能性が高くなっています。
契約後にWiMAXを使用できず、初期契約解除制度を利用することがないように、「WiMAX2エリアを地図で確認」を参考にして、お住まいの地域でWiMAXを利用できるか否か確認してからお申し込みください。
WiFiのメリット・デメリット
WiFiのメリット
- 工事不要
- 設定が簡単
- 月額利用料がWiMAXよりも数百円安い会社がある
- 複数のデバイス(スマホ・タブレット・パソコン)で同時接続できる
- 基地局が多いので田舎や山中などでもつながる可能性が高い
WiFiのデメリット
- 利用開始時の月額利用料金割引がWiMAXに劣る
- 通信速度がWiMAXよりも遅い
- 通信制限がある会社の場合、月間データ通信量が7GBを超えると、その月の速度は最大128kbpsに低下する
- 有線接続できないルーターがあるので注意が必要
WiFi契約時に注意が必要なのが、通信量無制限の会社を選ぶ必要があることです。
通信量が1ヶ月に7GBを超えると、その月末まで最大128kbpsにまで制限されてしまいます。
数字だけ見てもよく分からないと思いますが、1日中インターネットを利用している人のデータ量がだいたい3~4GBなので、普通に利用していても簡単に超えてしまうでしょう。
しかも、制限された128kbpsは、テキストベースのウェブサイトをやっと見られるレベルです。
したがって、どこのWiFi会社を利用するか選ぶ際は、必ず「通信量無制限・通信制限なし」を重視してください。
そして、ルーターが有線接続に対応していない場合があるので、有線接続したい方はその確認も必要です。
どうしても有線接続したい場合は、パソコンに無線LAN子機を設置するかWiMAXのご利用をお勧めします。
大手キャリアが基地局を多く設置しているので大体の地域はカバーしており、契約時にも会社が調べてくれるので、契約してから使えなかったということにはなりにくいでしょう。
あと、通信速度はWiMAXに劣るものの、それでも十分に高速通信なのでご安心ください。
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